【その5】少女漫画がおもしろい!
鳥飼茜さんの『おんなのいえ』(全8巻完結)
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今、目の前にある現実を直視できなくて、でも自分自身を納得させるために、
見栄とか意地とか、そんなもののために精一杯格好つけて、
思いっきり格好悪く生きることだってあるんだ。
大前有香(ありか)・29歳、突然、恋も仕事も何もなくなった。
ゆくゆくは結婚も考えて、3年間東京で同棲していた彼氏に突然振られ、
結果、大阪の実家に母親と2人で住んでいた妹とその部屋で同居することに。
自分は何もなくてからっぽなんだと思ってた。
でも、本当は向き合えないで放置し続けた気持ちが、ただいっぱい詰まって、
他のものなんか入れる隙間がなかっただけなのかも知れない。
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最初は面白かったんですが、主人公がぐだぐだし始めて途中から急に失速。
微妙な男女の友情関係だった既婚者・川谷(途中で突如独身に)ともぐだぐだ・・・。
最後はなんか悟った?的な流れに持っていって主人公はスッキリ!
みたいになっていますが、スッキリしたていなのは主人公だけな気がします。
結局、自分の気持ちとも向き合いきれず、そもそも川谷となんか向きあう気さえないままで、
全体的に見ると全部放置して逃げただけのように見えました。
私はこの物語の中では、川谷が一番すきなキャラクターでした。(地味に大河内さんもすきですw)
最初は格好いいスマートな男という印象ですが、途中からはなんだか情けなくて、ちょっと女々しくて、どんどん格好悪くなっていきます。
誠実なのか不誠実なのかわからないけど、人間くさくていい。
そんな川谷が最後はなんだかかわいそうでした・・・。うーん、若干消化不良。
と、個人的には不満が残る感じでしたが、物語としては十分楽しめます(^^;
また、長女である有香と次女のすみ香、そして母。
みなそれぞれに女として、家族として立ち回りや役割があって、生き方がある。
そこもまた面白いところです。
レビューも書きたくて書いてはいるものの、言葉で説明するのって不慣れで、本当に難しい。
何度も読み返しては加筆修正を繰り返しています。
なので、実はこれまでのレビューも公開したときの原型を留めないほどに、
修正しまくってます(^^;
このレビューも多分そうなるのだと思います。
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