わたしのお気に入り


先日の個展で購入した、丹地陽子さんの作品を額装しました。


「薄いグレーの正方形の額縁に入れたい」と思ったものの、絵を買うのもきちんとした額装をするのも初めてで、最初は額縁専門のスタッフがいるとホームページに書いてあった某画材屋さんに行って相談したのですが、日曜日で忙しかったからなのか専門のスタッフらしき人はおらず、対応してくれた店員さんも微妙な対応。

決して態度が悪いとか不親切とかそういう人ではなかったのだけど、作品を素手で触ったうえ片手で持ってバサバサと額縁の上に乗せるし、扱い方がなんか雑だったのです。

オーダーで作るには作品を預けないといけなかったので余計に「ここには預けたくない」と感じてしまって・・・。結局イメージしていたものがそこにはなさそうだったので、買わずに店を出ました。

そして、途方に暮れる・・・(^^;


「他に知らないしどうしようかなぁ」と思っていたら、以前、阪急うめだ本店のスークの階に額縁屋さんがあったような?でも、とても高そうなお店だった・・・。どうしよう。

とりあえず行ってみる。

『フレームハウス京額』さんというお店でした)


額縁専門店って聞いただけで高そう!ってイメージしかなくて身構えてしまって、店の前でじりじりとにじり寄って様子を窺う滑稽な私・・・(^^;

店内に飾ってある額縁の値段を素早くチェックしつつ、ここなら多少予算オーバーしても絶対納得のいくものが買える!と確信したので、とりあえず相談してみる。ちなみに予算は1万円以内・・・。


フレームの色もイメージに近いものがあり、マットの色も質感もいろいろ試してくれて、マットの抜き方に至るまでいろいろアドバイスもしてくれて、作品の扱い方も自然に丁寧。(←扱い慣れているからこその、異様に丁寧じゃなくて、本当に自然に丁寧だった!)

直感で「予算オーバーしてもここで作りたい!」って思えました。

しかし、見積もりを出してもらったら、びっくりなほぼ予算ぴったり!消費税分くらい出ましたが問題なしです。(額縁の相場をまったく知らなかったので、お店の方には予算の話はしていなかったのに!)

あのまま画材屋さんでお願いしてたら、ずっともんもんと不安だったんだろうな、と思うと自分の行動に「よくやった!」という気持ちと、額縁屋さんの方に感謝の気持ちが湧いてきました。


後でお店のホームページ見たら、大正時代からやっている京都が本店の額縁専門店で、対応してくださったスタッフの方も皆すてきでした。

(ホームページ見て知りましたが、フレームやマットの相談に対応してくださったのが額縁ソムリエールという肩書きの代表取締役社長でした。オーラのあるとてもすてきな方でした。)

いつか自分の作品もこちらで額装お願いしたいなぁ、と思いました。



イメージ通りに仕上がって、さっそくPCデスクの前の壁に飾ったら、想像以上にテンション上がりました!(ずうずうしくも、自分の絵と上下で飾る・・・。徐々にお気に入りでごちゃごちゃと埋め尽くされていくデスク周辺・・・。)

自宅が最高に居心地のいい好きな場所なので(たとえ散らかっていても!)、その空間に丹地さんの作品があるって至福以外にないです・・・。


買わずに帰ってきて、激しく後悔しためがね拭き。

通販で手に入れました。

めがね拭きには、スイスの彫刻家 アルベルト・ジャコメッティの言葉「火事になったらレンブラントの絵より猫を助ける」が書かれています。

ついてきたポストカードも格好いい!

facomi to usachan

Tomoko Terahara / NANANOKO_pianeta Illustration