【その3】まんがの備忘録
マキヒロチさんの『いつかティファニーで朝食を』(月刊コミック@バンチで連載中・現在12巻まで発売中)。
これまでほぼ読んだことのないグルメ漫画です。
ただ、がっつりグルメという感じではなく、朝食を通して描かれる人生ドラマ?という感じです。
主人公はアパレル会社に勤めるアラサーOL・佐藤麻理子。
30才を目前に、周りの変化につられて女性としての価値とか人生についてとか、女性はいろいろと悩みが出るお年頃ですよねー。(経験者は遠い目で語る…笑)
登場するキャラクターそれぞれが、朝食を通して自分自身と、自分を取り巻く世界を見つめ、もがきながらも少しずつ歩んでいく姿に、なんか共感しまくってしまいます。
麻理子と菅谷がもう気になって仕方がないアラフォー(笑)
人の体は食べ物でできている、とよく言うけれど、食べるという行為は、ただお腹を満たす為のものではないと、ン十年生きてきて今日やっと腹に落ちた。
その時々で、心を癒やしたり、少しずれた自分の立ち位置を元に戻したり、いずれにせよ心を満たす役割もある。
私はこれまで食べるという行為が、好きじゃなかった。
お腹が空くから食べる。
心からこれを食べたいだとか、そういう気持ちになったことが、本当はこれまで一度もない。
だから、楽しそうに食べ物に対している人がみんな幸せそうに見えて、うらやましくて仕方なかった。
だって、いつ何時(なんどき)でも、食べるという行為は日常に存在しているから。
先日、大好きな友人の家で、彼女が作ってくれたごはんを彼女と一緒に食べた。
彼女の食に対する気持ちをほんの少し聞いて、私のそれとは本当に大きく大きくかけ離れていることが面白くて。
楽しそうに語る友人を見ていると、私もなんだか幸せな気分になってきて、その時に「あぁ、食べるって楽しいことなんだな」と思った。
そして、食べるということが自分を励ましたり、大切にしたりすることに直結しているんだと思った。
誰と食べるか、どんな空間で食べるか、そして今食べたいものは何なのか。
なんだか、とても底知れない楽しさがそこにあるように思えて、そのことを改めて考えると、私はこれまで自分の体も心も満たすためには食べてこなかったことがなんだか少しかわいそうで、でもそれに今気づけたことがうれしくて、この漫画を読んでいて少し涙が出た。
私、朝ごはん食べて通勤電車乗ると100%吐きそうになるんです。
だから、もう仕事の日は10年以上朝ごはん食べていませんでした。
でも、今日思い切って朝ごはん食べてみたら…、あれれ?全然大丈夫だけど?
今日は寝不足気味だったけど、朝ごはんのお陰か朝からめっちゃ元気出たし、疲れ方がいつもとなんか違う!何だこれ。
といっても、ただの食パンにケチャップ・スパイス(チリ&ガーリック)・チーズを乗せてトーストしただけ(^^;
野菜とかないけどね。
↓ 記念すべき?10年ぶりの朝ごはん(笑)テーブルに埃がたっぷり積もっていることに画像取り込んでから気づいた・・・。もう修正とか無理そうなので汚いままです(^^;
まだまだ、じっくり味わって食べるとか、食べてハッピーになるとか、そこまでは気持ちを持っていけないけど、これから少しずつ幸せなごはんの時間を作っていきたい。
なるべくこれからも朝ごはん食べよう。私、料理全然できないけど、ぼちぼちがんばろう。
漫画に戻ります。
作中で紹介されるごはん屋さんは実際に存在するお店で、料理の絵もとても上手くて美味しそうです!朝ごはん活動いいなー。早起き苦手だけど、やってみたい。
そして、主人公の麻理子はアパレル会社勤務なので、ファッションがかわいいんです!
私は麻理子の友達、のりちゃんがニューヨークで生活してる時のファッションがかわいくて好き。
私ももっとおしゃれしたいなぁ…って、切に思う!
結局、「これは私には似合わない」とか「年齢的にこれは厳しいか…」とか、制限をかけているのは自分です。
なんだっていいじゃないか!着たいもの着てハッピーでいりゃそれでいいんだよ!って、めっちゃおしゃれしたい気持ちが燃え盛っているアラフォー(笑)
なんか、前から気づいていたのだけど、私ってめっちゃ感化されやすいのですよね~(^^;
実はこの『いつかティファニーで朝食を』は、バタバタしてて次何を借りるか全然リサーチしておらず、ツタヤのコミックコーナー全棚を舐めるように見尽くし悩んだ末に、「あ、なんか12巻まで出てるし、他に借りるの探すの面倒だからこれにしよ!」と、すんごい適当な理由で借りた漫画だったんです!
何の期待もせず(すみません・・・)借りたのに、私的にタイムリー&当たりだった!
そう、最近友人宅で食に関する前向きな何かを受けとった後、たまたまこの漫画借りて食に興味が湧いた。
大切なことは、いつもそこにある。
今とは違う、少し視点のずれた先に。
さっきまで、ただ気付いてなかっただけで、それは、受け取れるときがやってきたら、その時初めて認識できるもの。
必要なときに人はそれに気づくことができる。
って思うと、生きるって超楽しい!って思ってしまった(^^)
※今日は時間がなかったので、さっき大急ぎで描いたイラスト。1巻表紙の麻理子です。
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