裏方の性悪姫


以前にも、似たようなことを書いたような気がする。

当たり前のことかもしれないけれど、人はいいと思うところも、

悪いと思うところもひっくるめてできているなーと思う。

実際には、すべてのことに「いい」も「悪い」もないのだけど。

「すき」か「きらい」かでいいんだろうと思う。


ときどき、劣等感とか羨望とかそういうのを感じて、

「あー、こんなこと思うなんて私ってダメ人間だよなー。」とか、

「大人としてどうなの?」「人としてどうなの?」とか自分に対して思うことがあります。

どんな感情にもホントは「いい」も「悪い」もない。

持ってはいけない感情なんてないし、そんな感情もダメなんかじゃないはずなのに。


私の中には純粋な部分とクズな部分、どっちもある。

なるべく純粋な部分で生きていられたらいいな・・・と思うけど、

それだけだときっと、バランスがうまく取れなくなる。

だからときどき、根暗でズボラ、口が悪くて態度も悪いわがまま放題の、

どうしようもない究極のクズみたいな私が、心の中にやってくる。

なんか性悪のお姫様みたいなヤツ(笑)

そうなると、何もかも面倒でどうでもいい、何もしたくない、誰にも会いたくない、

一人でただじーっとボーっとしたい。

とにかく何も考えたくない、今この瞬間世界が終わったって構わない、とか。

「そこまで?」とツッコミ入れたくなるくらい、

フリーズしてなんかヤバイ感じの心境になる時があります(笑)←書いてて若干笑えないんですけど・・・(^^;


究極の性悪姫みたいな自分を「わー、出た!どうしようもないな私・・・。」と思うこともある。

また、純粋でポジティブな自分に「キレイごとで何でも済ませられたらそりゃいいさ。」と思うこともある。

どっちのことも「すき」だと思うときもあって、「きらい」だと思うときもある。


たとえポジティブな部分だけしか表には出さなくても、

必ず心の中にある性悪姫みたいな自分を認識して受け入れないと、

不自然なバランスになるんじゃないかと思う。

何事もバランスで、どっちかしかないアンバランスなままじゃ私にとっては不自然で、嘘くさくて、

性悪姫の存在を許すことこそが、自分に向けた優しさの一つのように思ったりします。


陽と陰、光と影、純粋な自分と性悪姫みたいな自分、

どっちもあるからどっちもが際立って、より深みが増すのだと思う。


最近、性悪姫出たばっかりです(笑)裏方なので、表には出てきませんからご安心ください。

私の中にだけ、ときどき出てきます。今は多分、裏で次回の出番に向けて控えてます(^^; 

facomi to usachan

Tomoko Terahara / NANANOKO_pianeta Illustration