ムーミンの世界がすき!


『ムーミン童話』の本を買いました。

ずっとうじうじと悩んでたけど、どうせ悩んだっていつか買うのはわかってるじゃないか!

と思いポチッと。

講談社文庫から出ている限定カバーBOXセットです。

このBOXの絵、これ大好きだから欲しくって(^^;



全9巻ですが、どのカバーも素敵です!見るともう鼻息あらくなるくらいテンション上がります。

どれもこれもセンスよ過ぎでため息が出る・・・。

中でもとくに好きな絵は、

『ムーミンパパ海へ行く』↓

『ムーミン谷の彗星』↓

『ムーミン谷の夏まつり』↓

『ムーミン谷の冬』↓

『小さなトロールと大きな洪水』↓


あ、結局「とくに好きなのは~」とか言っておきながら5冊もあげてしまった(^^;

どれも素敵!


青い鳥文庫(子供向けの文庫本)を図書館で借りて数冊読んでいたのですが、

だんだん期限に縛られて読むのが苦痛になってきて。

まだ全9巻の4冊しか読んでないのですが、もうここまででムーミン童話がいまだ世界で

読み継がれている理由がなんとなくわかります。


この物語の世界って、今わたし達が生きているこの世界の縮図だと思うのです。

登場人物はいろいろと問題のある人(人ではないけど)ばかりで、

でもパズルのピースのようにいろんな場所ではまっていく。

パズルのピースはひとつでは「なんだろ、これ?」ってよくわからないし、何もできない。

でも、ひとつ欠けるとパズルは完成しない。

ひとつなくても何となく全体像は見えるんだけど、ずっとそこだけぽっかり穴が空いてる。

ぽっかり空いた穴には、必ずはまるピースが必然のように現れる。


登場人物はみな個性的で、不完全な人ばかり。完全に完璧な人なんて一人だっていない。

でも、必ず誰かにどこかに必要とされている。

不完全ないろんな人や物が寄り集まって、完全なムーミンの世界が

できあがっているんです。


ムーミンの世界では、いつもその時その場所で近くにいる誰かをそっと思う。

ただそれだけのことが展開されていきます。

それは、「私にはこれがある」とか「あの人にはこれがないとか」そんなことは関係なく、「それぞれができることをただする」それだけ。

そこには損得も優劣もない。

ただシンプルに「できることをする」それだけです。


そして、ムーミンの世界には「自由」が溢れています。

読み進めていくと、自由って好き勝手やることではないということがよくわかります。

自分勝手にただやりたいようにやる、それは「自己中」ってやつです。

自分の自由をまわりに押し付けているだけ。

本当の自由って『自分も自分以外のすべても全部受け入れる』ってことだと思いました。

時には目の前の誰かを疎ましく思ったり、面倒くさいと思ったり、

腹を立てて傷つけてしまったり。

でも、必ず自分を含むすべてを信頼して受け入れて、そしてまたいつもの日常が始まる。

いつもの自分に立ち返ってくる、そんな感じがしました。


私はまだ時々、自分を見失ってしまうので余計にムーミンやムーミンママ、

スナフキンの在り方に憧れがあるのかも知れませんけど。

ここ1、2ヶ月ほど、心身ともにしんどい日々が続いていました。

少しずつ元の自分に戻れつつあるので、またゆっくりと前に進んで行こうと思います。


そして、今の私は「トーベ・ヤンソン リスペクトしまくり!」です。

次、美容室行ったらトーベヘアにしようと思います。(思いっきりかたちから入るタイプ 笑)

モノクロのトーベの写真持って行きます。「誰これ?」って言われそうだけど(^^;

facomi to usachan

Tomoko Terahara / NANANOKO_pianeta Illustration